さよなら妄想

現実と妄想の狭間で

日本一なが~いチョコを頬張る君を見ている

昨日は外に出るのが危険なレベルの暑さの中、1年ぶりに生まれ育った町へ帰った。戻った理由は友人のお父さんの命日。友人のお父さんはとても面倒見の良い人で、小さい頃はよくプールや遊園地へ連れて行ってくれた。私は当時のことを今でも感謝しており、毎年7月下旬に会いに行くようにしている。そう考えているのは私だけでなく、同じようにお世話になった人も同様に7月下旬になるとお父さんへ挨拶をしに行く。そして挨拶を済ますと「せっかくだから」と、広い居間でそのまま軽い同窓会をする。

 

参加者は電話番号、メールアドレス、LINEのIDも知らない“知人”レベルになってしまったものの、今でもこうして会うことが出来て近況などを話し合えるのは間違いなくお父さんのお陰。

・仕事何してるの?

・お子さん幾つ?

・結婚は?

・彼氏(彼女)できた?

一つ一つあまり興味はないものの、話が尽きることはない。

少しすると幼馴染みのお母さんが現れて「はい!どーぞ!」と子供の頃同様に大量のお菓子を持ってきてくれて盛り上がる一同。お母さんの中ではまだまだみんな子供だ。 

テーブルにところ狭しと並ぶお菓子を懐かしむようにして皆食べ始める。すると、子供の頃デブだった女性が気になった。小学校6年時に60kg超えの巨漢女子だった当時のアダ名は見たまんまブー子。出されるお菓子の8割はブー子に吸い込まれていく様を悲しく見ていたことを昨日のように思い出す。そんなブー子も今では3児の母で、当時の面影が見当たらないほどにスリムな女性へと変身している。それでも皆の中ではまだブー子。

「ブー子!こっちチョコあるよ!?」

「ブー子!よっちゃんイカもう食べないの?」

そんなフリにブー子はクールに「要らないよ(^^ゞ」と大人の対応で凌いでいた。ちなみにブー子が一番好きだったお菓子はチョコバット

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この日もチョコバットが数本あったが、ブー子は一向に手を出さない。あれだけ1本と交換するためにドカ食いを繰り返していたブー子が1本も食べないとは。。。何とも時の流れを感じてしまう。

 

しかし、ブー子はブー子だった。誰かが「そろそろ帰ろうか?」と言った直後、目の前にあった日本一なが~いチョコにようやく手を出す。 

リスカ 日本一ながーいチョコ (1箱30本入り)

リスカ 日本一ながーいチョコ (1箱30本入り)

 

 慣れた手つきでチョコの封を開け、勢い良く出てきたドス黒い先っちょをレロレロしている。暑さで若干溶けたチョコはピチャピチャと音を響かせ、そのトロけたチョコを丁寧に、時に豪快にパクっとする。上から下、下から上・・・どこで覚えたか分からない巧みな舌技に一同唖然。

「おいひぃ〜」と口の中にチョコを入れたまま話す姿は当時のままで、口の横にチョコを付けて話す姿も当時のまま。誰かが「俺のチョコもあげようか?」と言えば「いいの?」と吹っ切れたように頬張り始めた。「久々に食べると美味しいね!」と実に嬉しそう。そのままブー子は日本一なが~いチョコを4本も平らげた・・・

 

「また来まーす!」と別れの挨拶を済ませると、各々自転車、バイク、車で友人宅を後にする。私はブー子が突っ立っていたので「乗せようか?」と聞いたが「あっ、今旦那来るから大丈夫!」と言った直後に旦那さんが到着した。旦那さんとは結婚式以来なので7、8年ぶり。「お久しぶりです」と相変わらず礼儀も正しい。しかし私は知っている。この旦那さんがチョコバットから日本一なが~いチョコになることを。ブー子に巧みな舌技を教えたことを。そんなことを考えてニヤニヤしながら私は友人宅を後にした。また来年会う日まで。。。

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