さよなら妄想

現実と妄想の狭間で

【七夕】思春期の青年が短冊に込めた切なる願いとは?

朝のニュースで気づいたが、今日は七夕。

子供の頃と違ってこうした季節ごとのイベントに疎くなっている自分が切なくなる。

子供の頃はもっとキラキラしていて、本当に願い事が叶うものだと、学校で用意した短冊にはお経の如くリクエストを書いた覚えがある。

小学校時代は、毎年七夕前に短冊に願いを書いていたが、少しずつシンプルになり

【ゲームが欲しい】

【サッカーが上手くなりたい】

など、願いというよりも希望・目標を書くようになっていた。

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短冊に込めた本当の願い

短冊に小さな目的・目標を書いていた私に転機が訪れたのは、小学校6年生の頃。

当時の友人宅で一緒にファミコンで遊んでいた際に現れた、友人のお姉ちゃんを見た時のことだ。

お姉ちゃんは既に中学3年生で風貌は大人びており、テレビに出ている女優やアイドルよりもリアルな「女」という存在に私は困惑した。

数年前まで一緒に遊んでくれた明るいお姉ちゃんが確実に「女」になった姿を見て、何とも言えない気持ちが芽生え始めてくるのを感じた。

そこからの展開は早かった。

家では父が読んでいたスポーツ新聞のエロ欄に興味を持ち始め、家族みんなが寝静まってからこっそりと該当箇所を切り取り、一人の時間に見始めるようになり、学校では保健室へ行くために派手に転んで保険室の先生との時間を多く取るようになっていた。

 

ある晩、いつものようにスポーツ新聞のエロ欄をはさみでチョキチョキ切っていると、父がムクッと起き『お前何してるんだ?』と、バレてしまったのだ。

ヤバいと思いつつ、自分に嘘を付くことが出来なかったので

『おっぱいに興味があるんだ。。。』と素直に打ち明けた。

すると『ハハハ、お前にはまだ早いよ(笑)』と小馬鹿にしてきたので、『じゃあ、いつになったら触れるんだよ!』と聞いたら、父は『大人になったら色々と方法は見つかる』と、適当に返事したので『どこ?学校?』と聞いてみると『市役所に行けばいいんだよ!』と話を遮った。

今にして思えば、父がおっぱいトークを早めに打ち切りたかったので、適当な嘘を付いたと直ぐに分かるが、当時の私には突破口に見えた。これで私も大人の世界へ行けると確信したのだ。

1・市役所へ行く

2・(恐らく)おっぱい課のような部署があり、受付へ行くと「では、こちらの用紙に必要事項を記入して、しばらくお待ち下さい」と住民票や印鑑証明書を取得する感覚で待つ。

3・別室に案内され、いよいよおっぱいゲット!

そこからの学園生活は心にゆとりを持てるようになった。

同級生がドラクエやFFのレベル上げをしたり、ジャンプの最新号で盛り上がっている中、『おっぱい権』を誰よりも早く獲得できるポールポジションにいた事を誇りに感じていた。

そんな私にチャンスが訪れる。

 

母が市役所に用があるというので『付いて行っていい?』と承諾を得て、一緒に市役所へ。母が住民票を取得する間『ちょっと、お腹痛くなったからトイレ行ってくる』と嘘を付き、おっぱい課を目指して動き出す。

しかし、、、市役所の案内図を見てもそれらしき課は見当たらない。

すると、案内図近くにいた係員のおばちゃん(アルフィーの坂崎似)が声を掛けてくれた。(もしやこの人が?いや、嫌だな。。。)

 

『どこの課を探してますか?』という問いかけを受け、初めて『おっぱい課』なんてあるはずないと気づく。

ようやく目が覚めた私は恥ずかしくなり『いえ、大丈夫です!』と伝えて母の元へ逃げた。

 

やはり父は嘘を付いていたのだ。しかし、夢は見せてくれた。方向性として間違っていたものの、私に妄想を作らせてくれたことに感謝している。

 

あれから20年以上が経過しているし、もう短冊に願いを込める年齢ではないのは確か。最後に短冊を書いたのは中学時代の学校行事。

同級生が『志望校合格』『部活でレギュラー』『背を伸ばしたい!』などの割りとガチな目標だったのに対し、私は『市役所におっぱい課が出来ますように』と書いて、担任に怒られた。

当時は人の夢を怒った担任に殺意に近い怒りの感情が芽生えたものだが、今となっては全てが懐かしく感じる。

 

最後の七夕から既に20年。

『市役所へおっぱい課を!!(怒られて更に熱意を込めた内容に変更)』は、未だどこの市役所にもない。

でも、それでいいと思っている。

夢は叶った瞬間に夢でなくなるのだから、死ぬまで夢を見て生きていたい。 

七夕個人セット

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