さよなら妄想

現実と妄想の狭間で

会社からの脱出と自由に憧れてフリーランスになった人の不幸話

最近の[脱会社]な雰囲気がいいのか悪いのか分からなくなってます。
起業して一定の利益を出し、自身でも「概ね満足」以上の生活を送っている人は問題ありません。会社という枠で生きていくよりも良いでしょう。
こうした成功者を見て「自分も!」と行動に移す人が多くなってますが、ちょっと待って下さい。その起業は何のため?

・社会、ストレス、制限からの自由
・収入アップ

・ドヤ顔?

この点だけに憧れて起業するのは非常に危険。
まず、相当な資産家か、宝くじが毎回当たっている人でもない限り働かないで生きていくのは難しい。働くには直接会わなくても人と接する必要があるということをしっかり認識しなければなりません。
前職である程度人脈があると思っていても、個人になるとその繋がりはあくまで「会社」という看板があったからこそと実感する時があります。
収入アップに関しても、ロケットスタート出来る人は稀で、無収入期間を考慮して起業しないととんでもない目に遭います。
また、収益がなくても、経費、保険、年金なども支払っていかないといけませんし、生活費の抽出も考えなければなりません。それが出来るかどうか?

こうしてネガティブなことを書いていてもイメージしにくいので、私の学生時代の友人を襲った悲劇的なエピソードを今回はお伝えします。

優秀だった会社員時代

学生時代のアルバムを開いた時に一番稼いでいる人は誰ですか?そんな質問があれば、私の答えは5年前なら友人K(以下K)だった。

Kは学生時代、決して目立つ存在ではなかったけど、しっかりとした考えを持っている人間だった。芯があるというのだろうか。

大学卒業後はオフィス用品を取り扱う会社へ入社。入社して直ぐに結果を出し、瞬く間にトップセールスマンとなった。

私がそのことを知ったのは求人誌を見ていた時(当時はWebよりも紙が主流)「へえ~凄いなー」と思い、 久々に連絡を取ってみると「飲まない?」と連絡がきた。

高校卒業以来なので4年ぶりの再会だったが、Kは高そうなスーツと腕時計、私は安いジャケットという、身なりでも大差をつけられてしまったが、それ以上に驚いたのが年収格差

私は当時通販会社に勤めていたが、月収は手取りで20万円そこそこ。一方のKは既に50万円以上。。。営業なのでインセンティブでだいぶ変わるというが、それでも毎月最低50、60万円台はキープしており、多い時は100万円を超えているというのだから羨ましい限り。

既に都内の高層マンションに住み、週末は会社の人や取引先の人とパーティー三昧で、すっかり住む世界が変わってしまったKに違和感も感じていた。

成功から奈落の落とし穴へ

Kはその後起業した。内容はWeb制作、マーケティング、広告など。今では多くの起業家が選ぶジャンルではあるが、5年以上前で少数精鋭で行う会社はそこまで多くなかった。

K自身が営業のプロだったので、瞬く間に顧客を獲得し、年商をぐんぐん伸ばしていった。スタートして1年経過した時点で従業員を20名程抱えるようになり、忘年会は都内のホテル、社員旅行は海外と成功企業の鏡のような暮らしを実現させていた。

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photo credit: Self Portrait via photopin (license)

周囲から見て成功と言えるビジネスモデルを獲得した後、起業して3年目ぐらいか?会社内の優秀な社員を次々にヘッドハンティングのターゲットにされ会社の戦力は落ちた。落ちたことに気づかないまま、同じサービスを提供できると考えていたようだが、世間は甘くなく、徐々に下り坂になり始める。

なんとか盛り返そうと、残った従業員にサービス残業をさせ、スキルアップも同時に求めたが、一人また一人と会社を辞め、業務自体が回らなくなってきた。

気づけばK自身がブラック会社を作ってしまっていたのである。借りれるところからお金を借りてその場凌ぎを繰り返すも、次第に資金は底をつき、最後まで残ってくれた従業員もいなくなり、事務所からの退室を余儀なくされ、Kは一人になった。

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photo credit: Contrast via photopin (license)

残った借金は約3,000万円。貯金ゼロ。

以上、私が知りうるKの末路だ。

Kの転落をなぜ知っているのかと言えば、5年前に私の会社へ偶然面接に来たから。

面接へ来る人間とは思えないほどスーツや靴は汚れ、表情は暗く、そこには私の知っているKではなく、「どん底のK」がいた。

興味本位でKの転落人生を覗いてみたくなったので、その日に食事へ誘い、あれこれ聞いたところ、こういう転落を送ったことを知った。あれほど華やかなステージにいたKがこんなことに。。。

その後は連絡を取ってないが、実家に戻って再生の道を歩み始めたようだ。人には知られたくないこともあるだろうから、あれこれ知ってしまった私は他の友人にはこのことは話してない。

Kと再会して思ったことは、起業するよりも継続させることが遥かに難しいだなということ。会社のほとんどが10年以内に倒産しているという話をどこかで聞いたことがあるけど、ほんとにそれ。

継続出来る自信はありますか?

最近は会社を作らず、フリーで作業場も自宅にし、経費を抑えた働き方をする人が増えてきているので、Kのような大ゴケをする可能性は低くなってきてますが、成功した後の失敗は誰でも起こり得ること。

起業家やフリーランスの人がブログやサイトを通じて「社畜からの脱出」を唱えていますが、そもそも社畜と自分で思っているならその会社を辞めればいいだけで、お金がないなら恥を覚悟で両親に援助してもらう、実家へ戻るなどのライフラインを頼れば良いし。

どうしても独立したいなら、周囲が納得する結果を出してからでも遅くない。本業が・・・とか言っているならその時点で独立に向いてないので諦めたほうが良い。

外資系OLのぐだぐだ ベンチャー社員の語る嘘にだまされるな:学生は大企業へ行け

この記事参考になりますので、まだ見ていない人は是非とも見てください。

私は・・・

ここまで偉そうなことを書いてきましたけど、私自身は独立賛成派です(笑)
やってみないと分からない部分は大きいし、人によっては独立して覚醒する可能性も0とは言い切れません。
また、人と面と向かって接することが苦手ではあるけれど、今の仕事を続けてきたいと、無駄に長い会議など作業効率を削いでしまう会社で消耗するとプライベートにも悪い影響が出てきてしまいます。
なので、会社員とフリーのハーフ&ハーフがで試してみることをお勧めします。会社側がOK出すことはなかなか考えにくいのですが、それでも探せば結構あります。

最近では斡旋するような会社も出てきてますね。


未来の「ハタラキカタ」を科学する求人・転職メディア Paraft(パラフト)

さらに本音を言ってしまえば何もしたくないのが正直なところだが、それでは直ぐに資金が底を付くし、とんでもない駄目人間になりそうなので遠慮している。 

俺のクソゴミスクールライフ ?風林火山?

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