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さよなら妄想

現実と妄想の狭間で

かつての「世界最強リーグ」はどこへ?なぜセリエAはここまで落ちてしまったのか?

ボヤキ

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photo credit: Italien april 2006 182 via photopin (license)

イタリア語でサッカーはカルチョ。20年前ぐらいの欧州サッカーといえばカルチョを中心に回っていた。

カズがジェノアに在籍していた時、中田英寿がペルージャに在籍していた時はまだセリエAといえば強豪リーグの一つに数えられていた。

それが今ではUEFAランキングでスペインやイングランドに遠く放され、ドイツにも離され、ポルトガルにも抜かれ、来年にはフランスにも抜かれそうだ。

UEFAランキングが落ちればチャンピオンズリーグへ出場するチームも限られ、現在は3チームに(1チームは予備予選)。このままでは他の国にどんどん追い抜かれてしまいそうな気配さえ漂っている。

かつて中田英寿の試合をフジテレビで放送する際は「世界最強リーグセリエA!」と言っていたが、それも遠い昔である。

最近ではその中田も所属したパルマの財政危機が叫ばれている。


セリエAパルマ、財政危機で警備代払えず 試合延期が決定: カルチョまとめブログ

これらの原因はいったいどこにあるのだろうか?

栄光が少しずつ消えていく

セリエAの全盛期は恐らく90年代前半。ACミランがオランダ人トリオを揃えて最強の名を欲しいままにしていた時期だ。

90年代前半にはカズが、後半には中田が参戦しているように、ビッグビジネスも潜んでおり、移籍マーケットが開くとどこのクラブも大金を使って他のリーグからスターを買い漁っていた。

そして、強豪揃いのリーグはビッグ7とまで呼ばれるようになっていた。

そりゃあそうだ。

ジダン、デルピエロ、マルディーニ、ボバン、レオナルド、ウェア、サネッティ、レコバ、ロナウド、ブッフォン、テュラム、カンナバーロ、トッティ、バティストゥータ、ルイ・コスタ、ネスタ、ベロン、ネドベド、サラス、サモラノ、ロベルト・バッジョ、ロベルト・マンチーニ、ビエリ、シェフチェンコ、ダービッツ、インザーギ、キエーザ、クレスポ、ビアホフ、カフー、カカ・・・これぐらいにしておくか。

ぱっと浮かんだけでもヨダレが出そうなほど豪華な選手が在籍しているのだから、最強と呼ばれても当然。

セリエAの魅力がなくなった要因の一つにスター選手の流出が考えられる。大きな損失として真っ先に浮かぶのがジダンの

レアル移籍。

ユベントスの司令塔として活躍していたジダンがいなくなってから、本当のスターと呼べる選手が来なくなった気がする。

その後にセリエAに参加したリバウドやロナウジーニョなどは移籍前ほどのパフォーマンスは見せられなかったところをみると、ジダンを失ったことはイタリアとしても大きかった。

その後、セリエAでそこまで活躍できなかった選手が他国のリーグでプレーすると『セリエAはつまらない』というワードが歩き始めた。 

同時にセリエAはチャンピオンズリーグとの相性がどんどん悪くなってきて、遂にはベスト8に1チームも残れなくなってくる。

スペインやイングランドのマスコミが「ほら見たことか!」と雑誌などでセリエA批判を繰り返していたのは何となく覚えている。

その後、チャンピオンズリーグ決勝でACミラン対ユベントスが行われるなど、意地を見せることに成功したが。。。


AC Milan Juventus : Penalties 2003 UEFA ...

何よりも痛かったカルチョポリ

イタリアサッカーにとって、ジダンの喪失の次に痛かった(結果的に一番痛かったか…)のが八百長問題だ。詳しくは↓のブログがまとまっているので知らない人はチェックして見てください。 


カルチョーポリ(イタリアサッカーの八百長問題)によるセリエAの凋落 | biggerlive

2006年ユベントスは2部降格、テュラム、ザンブロッタはバルセロナへ、カンナバーロはレアル・マドリーへ、ヴィエラとイブラヒモビッチはインテルと主力がごっそりと抜けた。

ラッツィオ、パルマ、フィオレンティーナは既にビッククラブでなくなり、ローマ、ACミラン、インテルのみが何とかビッククラブの面目を保っていた。

その時点でセリエAは終わっているようなものだったが、ACミランとインテルが連続でチャンピオンズリーグを制覇したことで、何とか「強豪リーグ」のメンツを食いつなぐことが出来ていた。

しかし、依然として海外の有力選手は流れて来なくなり、次第に弱体化を見せ始めてきます。

タイミングとしてはモウリーニョがインテルを去った頃だったような。。

その後はミランが、イブラヒモビッチ、ロナウジーニョ、ロビーニョ、パトの攻撃的な選手を集めてセリエAを制するもチャンピオンズリーグでは良い所なく、ベスト8の壁を超えられないでいる。 

それはユベントス、インテル、ローマなども同様で、残念な敗退を繰り返し始めてきて、遂には出場チーム数すら3チームになってしまった。

現在はユベントスが国内で敵なし状態ではあるものの、欧州を制するには物足りない陣容なので、欧州制覇は夢で終わりそう。

ローマは相変わらず2位のチームだが、ACミランとインテルは酷い有り様で落ちたセリエAの中でも勝てなくなってきている。

自惚れた結果

既にセリエAは最強リーグではない。今後海外のスターが来る見通しはなく、国内の有望若手選手もヴェラッティのように1部を経験せずに他国へ移籍する選手が増えてきそうな気配である。

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セリエAが再び欧州の主役に返り咲くのは10年以上の年月が必要だろう。

どんなに弱体化しても目先の勝利し考えずに育成を怠ったこと、スタジアム内の暴力や暴動を厳しく取り締まらかったこと、UEFAカップを軽視したことなどの代償がこうした大きな反動となって帰ってきてる。

他の欧州クラブの運営や育成などを参考に出直すべき時なので、時間をかけて再建の道を歩むべき。幸いユベントスは苦しむセリエAのチームの救いとなるべき道を示し始めているので、ミラノの2チームも続くよう祈っている。

Jリーグも決して他人事ではない

このセリエAの悪い流れはJリーグも軽視できない問題となってます。ここ最近は少し活躍しただけで欧州へ行ってしまうこと、ACLで勝てない現実、オイルマネーで中東に有力な外国人を取られることなど、欧州に比べると規模は小さいものの、それはそのままイタリアのように、代表チームに影響を与えてしまう。各Jリーグのクラブが東京ヴェルディのようにならないよう、しっかりとしたチーム作りを施していく必要性があるので、クラブ運営をしっかりしてもらいたい。


柳沢敦 イタリア代表戦のスーパーゴール - YouTube

今となってはこの頃はサッカーバブルだったんだなと。サッカーバブルの時期をサッカー漬けに過ごせたことは幸せだったので、またいつかサッカー漬けになれる日が来ることを切に願うばかり。 

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スターだらけのセリエAは本当に楽しかったので、せめてDVDで楽しんでください。